LinuxPCの導入

LinuxPC

授業実践に先立ち、つくば市の小中学校5校に、ノート型Linux PCを140台導入 した。

学校 導入台数
つくば市立並木小学校 40台
つくば市立竹園東小学校 40台
つくば市立吾妻小学校 20台
つくば市立二の宮小学校 20台
つくば市立吾妻中学校 20台

導入したLinux PCは次のようなものである。導入校には既にPC教室に40台以上の Windows PCが導入されているため、利便性を考慮してノートPCとした。無線LAN を介して、普通教室でのネットワーク利用が可能である。

【ハードウェア】
機種 IBM ThinkPad R51
CPU Pentium4 1.6GHz
メモリ 256MB
HDD 40GB
ディスプレイ 15.0型TFT液晶(1024×768ドット)
ネットワーク 無線LAN(IEEE802.11g)、有線LAN(100Base-T)
光学ドライブ CD-RW&DVD
音声 マイク・スピーカ内蔵

【利用する主なソフトウェア】
基本ソフトウェア Sun Java Desktop System Release 2 (Linux)
デスクトップ環境 GNOME (グノーム)
Webブラウザ Mozilla (モジラ)
動画再生 MPlayer (エムプレーヤー)
画像編集 GIMP (ギンプ)
デジカメ画像管理 flPhoto (エフエルフォト)
共同学習システム スタディノートWeb掲示板

共同学習システム「スタディノートWeb掲示板」の開発

つくば市では、数年前より学校教育用グループウェア「スタディノート」を市内 全域で導入しており、IT活用授業は「スタディノート」(シャープシステムプロ ダクト製)を中心に行われている。

「スタディノート」は、情報活用能力の育成のために、

など、伝え合う力を育てるためのグループウェアである。

「スタディノート」には、子ども達が自分の意見や調べたことを、文章で表現し たり、絵を描いたり、撮影した画像や映像などのマルチメディア素材を取り込ん だ表現ができるノート機能がある。ノート機能で作成した情報(「ノート」と呼 ぶ)は、電子メールや電子掲示板を使って、クラスの友だちや別のクラス、別の 学年、さらには別の学校の人たちとも簡単にやりとりすることができる。

スタディノートの例
「スタディノート」で作成されたノートの例
スタディノートWeb掲示板
「スタディノート」Web掲示板

しかしながら、「スタディノート」はWindows専用のクライアント・ソフトウェ アを必要とするため、Linux PCから利用することができない。

そこで本プロジェクトでは、「スタディノート」のオプション機能として提供さ れている「スタディノートWeb掲示板」を改良し、Linux PCのWebブラウザから 「スタディノート」のノート機能を利用できるようにした。

具体的には、ノートを作成する「エディタ」をJava言語で新しく開発した。 Linux PCのWebブラウザからWeb掲示板にアクセスし、「掲示しよう」ボタンをク リックすると、Web掲示板サーバから「エディタ」が自動的にダウンロードされ、 ノートを作成する画面が起動される。

この改良によって、Linux PCからでも

といった「スタディノート」を利用した一連のIT活用授業を行うことができるよ うになった。

共同学習システム「スタディノートWeb掲示板」を活用した授業実践

学校教育用グループウェア「スタディノート」のWeb掲示板を利用して、児童が 様々なテーマについて学習のまとめを作成し、意見交換を行った。それらの一連 の作業による共同学習を実践し、自主的な教科学習や情報活用能力の育成を行っ た。

典型的な授業の進め方は下図に示されるように、5つのステップからなる。

  1. デジカメを使った調査活動
  2. インターネットを利用した調査
  3. グループウェアで調査結果のまとめ
  4. Web掲示板で共同学習
  5. 学習のまとめのプレゼンテーション

この過程で 3.、4.、5.において、Linux PC上で共同学習システム「スタディノー トWeb掲示板」を活用した。1.で撮影した画像はLinux PCに取り込まれ、エディ タでノートに貼り込まれる。また、2.ではLinux PC上のWebブラウザを利用し、 4. ではLinux PC上でビデオチャットを併用することもあった。

グループウェアのWeb掲示板を活用した共同学習の活用イメージ

授業実践が行われた学年、教科、単元は多岐にわたる。詳しい実践授業の実施内 容については、実践事例にまとめた。