プロジェクトの背景
システムのコスト削減やソフトウェアの先進性、透明性、高いセキュリティなど の観点から、オープンソースソフトウェア、なかでも基本ソフトウェアとして Linuxを利用した電子政府の実現が近年、注目されている。その意図は官公庁の みならず、教育現場でのコンピュータ利用形態にも同様に当てはまる。
システムのライセンス料やソフトウェアの定期的なバージョンアップなど、既存 システムの持つ潜在的な保守コストをオープンソースソフトウェアの採用により 削減することが可能である。システムの保守に対して大きな予算を確保すること が困難であることが多い教育現場では、オープンソースによる教育システム構築 はコストメリットの点で高い効果がある。
また、とくに教育環境においては、特定ベンダの製品に縛られたコンピュータ利 用は問題が多い。既存のコンピュータ基本ソフトウェアベンダは将来のユーザ層 獲得を見込んで教育現場の囲い込みをこれまで重視してきたが、教育の公平性を 考慮すれば、特定ベンダによる囲い込みの排除は大きな課題といえる。
しかし、メールサーバやWebサーバなどのサーバ分野ではオープンソースソフト ウェアは広く使われている一方で、子ども達が直接操作するデスクトップ分野に おけるLinux PCの普及はまさに今これからという段階であり、その普及のために は様々な検証が必要である。


