小学校社会6年 歴史クイズを作ろう

つくば市立並木小学校 毛塚 百合子

【キーワード】
小学校、6年、社会/歴史、インターネット、電子掲示板

【ねらい】

6年生は前期に歴史を学習する。歴史の発展的な学習として、各自が一番関心の ある時代や人物を詳しく調べ、自作問題を作る。自作問題をWeb掲示板に掲示 し、市内の小中学校に発信する。多くの人に公開することを前提としているため、 資料を十分に活用し責任を持った問題を作ることができる。また他者からコメン トをもらうことで、更なる発展的な学習へとつながる。

【指導目標】
  1. 問題を作る活動を通して歴史に関心を持たせる。
  2. インターネットやデータベース、資料集などを目的に応じて選択させる。
  3. 活動を通して歴史学習の見直しや理解を深める。

【指導計画・学習の流れ】
  1. 今までの学習を振り返り、関心のある時代や人物を詳しく調べる。…1時間
  2. 調べ学習を利用し歴史クイズを作る。…2時間
  3. 掲示板に問題を掲示する。また、友人の問題や他校の問題を解き、感想や質問を交換する。…2時間

  1. 関心のある時代や人物を調べよう
    • 資料集
    • データベース
    • インターネット
  2. 問題と解答を作ろう
    • 問題の作成
    • 模範解答と解説の作成
  3. 掲示板に掲示しよう
    • Web掲示板
  4. 感想や質問を掲示しよう
    • Web掲示板
    • 問題の再検討

【授業実践の様子】
  1. 発展的な学習としての問題作り

    歴史学習の最後に、発展的な学習として自作問題作りをした。まず、インターネッ トやデータベースソフト、各自の資料集を使って、これまでの学習で一番関心の ある人物や時代を詳細に調べた。

    調べ学習をもとに、スタディノートエディタを使って自作問題を作った。子ども 達は、文字だけでなく図や絵なども入れ、わかりやすい問題になるように工夫し ていた。問題の最後には模範解答と解説を付けさせた。リンクボタンを活用し、 クリック一つで模範解答にジャンプできるようにしている子どもも多くいた。解 説は、歴史が苦手な人に説明するようなつもりで作成させた。教師は、わかりに くい自作問題を話題にして、どのような問題が解きやすいかを考えさせた。

  2. Web掲示板への掲示

    自作問題は、各自がチェックをしたら、Web掲示板「歴史の広場」に掲示させ た。その後、クラスの友達の問題を解き、問題の出し方や解答に無理はないか、 誤字・脱字はないかを相互にチェックした。修正が必要な問題は、訂正後に再度、 掲示させた。  

    各自が問題を作る
    図1 各自が問題を作る
    資料集やインターネットで調べる
    図2 資料集やインターネットで調べる

  3. 他者との交流

    自作問題をWeb掲示板に掲示したことをきっかけに、他クラスや他校の問題を 解かせた。関心のある問題から順にたくさんの問題を解いていった。工夫してい る問題には賞賛のコメントを掲示した、また解答や解説からでは理解できない事 には、質問のコメントを掲示していた。一つの問題に対して、様々な角度からの コメントがみられた。

    翌週の学習では、自分の問題にコメントがついたことを知った子ども達が、その コメントに対する返信を書いた。「○○くんへ、坂本龍馬の妻、お竜は私の読ん だ本だと『おりょう』ではなく『おりゅう』でした。もう一度調べてみて下さ い。」とのコメントに対し、出題者は「感想ありがとうございます。坂本龍馬の 妻のことですが、どちらでもよいようです。」など、問題に関わる様々な交流が 生まれた。

    クイズへの返信
    図3 クイズへの返信
    クイズの返信に返信
    図4 クイズの返信に返信

【利用環境】
  1. デスクトップPC
    • Linux ノートPC 40台
    • 共同学習システム「スタディノート」エディタ
    • Webブラウザ Mozilla
  2. サーバ
    • 共同学習システム「スタディノート」Web掲示板

【成果と課題】
  1. 成果

    関心のあるテーマの問題を作成したので、意欲的に活動できた。問題を公開する ことが前提であるため、子ども達はより正確な情報をインターネットやデータベー スなど複数のメディアを比べながら調べ学習をすることができた。

    Web掲示板での交流では、多様な観点からコメントをもらうことができ、より 深い歴史認識につながることができた。各校の活動時期は異なるが、掲示板に掲 示することで時間の差を気にすることなく、問題を解くことができた。

  2. 課題

    たくさんのコメントがついた問題の出題者は、そこから様々な学びを展開できた。 一方で、コメントのない問題もあり、対応が必要である。タイトルを自由につけ させたが、時代や人物が一目でわかりやすいタイトルを付けさせる必要があった。

     
【ワンポイントアドバイス】

通常の歴史の学習だけでは、多様な子どもの興味・関心には十分に対応できませ ん。歴史クイズ作りは、各自の興味・関心に応じた学習をすることができます。 また掲示板に掲示し交流することで、様々な視点から、自分のクイズを見直すこ とができ、より深い歴史認識へとつながることのできる学習です。